01  UCHINO BRAND

01-1Philosophy

「内野ブランド」それは“最高の技術力とクォリティ”と同義語でありたい。
私たちは、絶えずそのことを心に刻み、試作車用ギヤ、レース用ギヤをコアに、自動車・オートバイを中心とした駆動系部品を製作し続けてきました。そして最高の技術力とクォリティは、常に時代とともに変化し続けなければならないことも知っています。

技術力を研鑽しより高い領域に行こうとすれば、おのずとそれを作り出す設備・環境もより高い領域を求められます。日本の自動車産業は、まさに世界最先端産業です。世界各国から期待され、成功を求められる新車開発という大切な創造の領域と、最高品質だけしか要求されないトップレースカテゴリーにおいて、私たちの技術がお役に立てていることを誇りに、常に前を向いた技術開発と世界最先端の工作機械、そして最も大事な“最高の人材を育てていくこと”を追求していきたい思っています。

“より高度な技術と加工精度を必要とする歯車は絶対、内野製作所だという「内野ブランド」の誇りをさらに強くしていくために。

01-2History

1927年内野製作所 創立

1927年内野製作所 創立

初代社長 内野義治氏

初代社長 内野義治氏

初代社長と彼の長男である三代目社長内野鐡雄

初代社長と彼の長男である
三代目社長内野鐡雄

1960年代の内野製作所工場内

1960年代の
内野製作所工場内

1960年代の内野製作所工場内

1960年代の
内野製作所工場内

1960年代の内野製作所工場内

1960年代の
内野製作所工場内

2011年本社社屋新設

2011年本社社屋新設

2021あきる野新工場稼動

2021あきる野新工場稼動

内野製作所は、昭和2年創業者内野義治が織機部品修理会社としてスタートしました。その後第2次世界大戦の空襲での工場焼失を経て昭和24年に有限会社内野製作所として再開。いち早く自動車産業が日本の基幹産業になると判断した2代目次男内野鐵雄は、ヨーロッパ国際見本市への研修参加をきっかけに、ホンダ2輪研究所試作車用精密歯車の生産を開始。引続き4輪試作車歯車の生産も受注しました。
外資系潤滑油メーカーから転職、後を継いだ3代目内野徳昭により、より高度な技術革新や、IT化を促進。国内4輪・2輪全メーカーからの試作ギヤの依頼を受ける営業と製造体制づくりに集中。2011年に、社員の作業環境と高効率化を目的とし、さらに自然環境を巧みに利用した現社屋 & 工場を八王子戸吹町に建設、業務を全面移転しました。

沿革

1927年 9月 織物機械修理を目的に創業
1945年 8月 戦災により工場を焼失、終戦のため工場閉鎖
1949年 9月 有限会社 内野機械製作所を設立
1961年 4月 八王子市大和田町に工場を新築移転
1968年 6月 商号を『株式会社 内野製作所』へ変更
1981年 10月 (株)本田技術研究所朝霞研究所より二輪汎用機開発用部品の歯車等を受注
1986年 6月 (株)本田技術研究所和光研究所よりF-1用精密歯車、四輪研究開発用歯車を受注
1998年 4月 代表取締役社長に内野 徳昭、専務取締役に内野 誠一が就任
2011年 11月 本社社屋を八王子市戸吹町へ全面移転
2014年 6月 本社社屋第3期工事太陽光発電装置設備設置(発電パネル300枚:75Kwh)
2016年 4月 業務効率化にためバーコードによる生産システム導入
6月 ドイツ製フィニシュバレル機導入(歯面のポリシング仕上げを可能)
8月 イタリア製シャフト部品光学測定機導入(シャフト系光学測定を可能に)
12月 スイス製精密研削盤 Studer S131導入
12月 米国グリーソン社製ベベルギア加工機 G280導入
2017年 3月 スイス製精密研削盤 Studer S41導入
3月 不二越製ヘリカルブローチ盤導入
7月 円筒研削盤(岡本工作製)OGM390NC導入
7月 平面研削盤(岡本工作製)PRG6DXNC導入
11月 CNC旋盤(森精機製)NLX2500/700導入
11月 CNC旋盤(森精機製)NLX2500/1000Y導入
12月 イタリア製シャフト部品光学測定機導入
2018年 3月 設立90周年式典を開催(ホテルオークラ東京)
12月 NC放電加工機(マキノ製)EDNC6導入
12月 ワイヤ放電加工機(マキノ製)W32FB115導入
12月 ワイヤ放電加工機(マキノ製)W32FB116導入
12月 ドイツ製精密旋盤加工機(Index社)G220導入
2019年 10月 ドイツ製振動フィニッシュバレル機導入
2020年 11月 米国製グリーソン社製スカイビングマシン導入
2021年 8月 CNC三次元測定機(CARL ZEISS PRISMO ultra)導入
8月 歯車測定機(大阪精密製)導入
9月 あきる野工場稼働(あきる野市牛沼)
2022年 5月 複合歯研機ドイツ製KAPPVX59導入
7月 複合歯研機ドイツ製KAPPVX59導入

表彰・受賞歴

1987年 11月 本田技術研究所よりF-1世界選手権コンストラクターズチャンピオンとドライバーズチャンピオン獲得の際の開発協力で表彰される。(以降5年連続表彰)
1992年 1月 本田技術研究所よりF-1世界選手権の新技術開発と通算71勝目の開発協力で表彰される。
1998年 5月 本田技術研究所朝霞研究所より新機種開発における貢献により優秀感謝状を受賞
2000年 4月 本田技術研究所朝霞研究所より研究開発における試作部品の製作協力により優秀感謝状を受賞
2013年 11月 第11回東京商工会議所「勇気ある経営大賞」を受賞
11月 第31回日刊工業新聞社「優秀経営者顕彰地域社会貢献者賞」を受賞
2014年 6月 本田技術研究所より「製作所イベントへの高精度保証部品の供給」特別賞を受賞
12月 第11回多摩ブルー・グリーン賞 多摩ブルー賞・優秀賞・特別賞を受賞
2015年 11月 東京消防庁八王子消防署「地域貢献者賞」を受賞
2016年 6月 本田技術研究所より「納入優良賞」を受賞
7月 東京都ものづくり・匠の技祭典実行委員長賞を受賞
2017年 2月 平成28年度東京ライフ・ワークバランス認定企業「職場における女性活用促進部門」を認定される。
6月 本田技術研究所より「品質優良賞」を受賞
2018年 2月 一般社団法人日本能率協会「KAIKA AWARD2017」KAIKA賞を受賞
4月 日産自動車パワートレイン技術本部より「納入不具合ゼロ達成」感謝状を受賞
11月 東京都優秀技術者(東京マイスター)弊社技術社員が受賞
2019年 10月 日産自動車パワートレイン技術本部より「焼入れ部品に関する基準書及び不具合ゼロ」に関する表彰状を受賞
2022年 3月 令和3年度東京都中小企業技能人材育成大賞知事賞「ものづくり部門大賞」を受賞

01-3MESSAGE

「お客さまに対して、正直に良いものを作る」
当たり前のことだと生産に携わる経営者なら誰しもそう言うと思います。しかしそれを実際に実行する事は、たくさんの要素が絡み合いながらもそのすべてが良い関係性を保ち、正しいと信じた方向に向かわなければ成し遂げられない、非常に困難でやりがいのある仕事です。

たとえば世界最先端の工作機械を積極的に導入することです。
常に世界に目を向け、優れた工作機械を導入することは、我が社の品質をより高くするための大切な投資です。そのためには、それを操作する人的レベルも同時に向上させなくてはいけません。高い品質でモノ作りを続けていくためには、高いスキルと知識を常に進化させていく。そのためにもそれぞれが働く「場」というものを整え、みんなが気持ち良く働く環境を作っていく。それこそが良いモノ作りのための大きな原動力となるはずです。
また、常に変化していく自動車業界や機械加工技術に対応するための研修や、次の作業をより充実するための福利厚生なども、モノ作りと同じく業界ナンバーワンを目指しています。

たとえば地域貢献です。
企業の成長は地域の理解と協力なくしては成し遂げられません。その協力に対して感謝の心と実行で応えていく。
税金を納めることはもちろんですが、この地域から雇用する社員たちの作り出す品質が、世界から賞賛されることもまた地域の誇りとなり、発展への大きな要素となるはずです。

2017年で創業90周年を迎えた内野製作所は今までの進化に満足せず、100年、またその先を見据え、どのような状況になっても、「お客さまに対して、正直に良いものを作る」ことを最優先にいかなる努力も惜しまず、技術と製品の品質を高めていきたい。そのために社員一丸となって未知なる扉を次々と開けていきたいと思っています。